文学的トポスとしてのヨハン・モリッツ・ルゲンダス--カルロス・フランス『僕の目で君自身を見ることができたなら』を中心に

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  • ブンガクテキ トポス ト シテ ノ ヨハン ・ モリッツ ・ ルゲンダス : カルロス ・ フランス 『 ボク ノ メ デ キミ ジシン オ ミル コト ガ デキタ ナラ 』 オ チュウシン ニ

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アメリカ大陸を旅してその風物を克明に記録した画家ヨハン・モリッツ・ルゲンダスの人生を題材として、近年複数の小説作品があらわれた。文学的トポスとしてのルゲンダスが持つ魅力を検討する。絵画におけるロマン主義への転向と、カルメン・マリアガダとのあいだに交わした手紙が発見されたことによって文学的ロマン主義を体現する人物となったルゲンダスは、占有や収奪といった一方的な方法によらずしてヨーロッパとアメリカというふたつの世界を横断し、架橋する可能性を示すこととなった。

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