認知言語学から見た『紅楼夢』前八十回における形容詞重畳式 : 基式との関わりを中心に

書誌事項

タイトル別名
  • ニンチ ゲンゴガク カラ ミタ 『 コウロウム 』 ゼン ハチジッカイ ニ オケル ケイヨウシ チョウジョウシキ : キシキ ト ノ カカワリ オ チュウシン ニ
  • A Study of Adjective Reduplication in A Dream of Red Mansion from the Perspective of Cognitive Linguistics : The Relationship between Adjective Reduplication and the Based Adjective Patterns as the main study

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抄録

重畳(reduplication)という言語手段は、中国語に多く使用され、主に形容詞重畳式および動詞重畳式を中心に行われる。重ねられる元の基礎形式は、基式(基本形式)と呼ぶ。重ねた新形式は、重畳式と呼ぶ。重畳式は、基式が単独で使用されるか否かによって、重言と重畳に分けられる。『紅楼夢』における形容詞重畳式は多様で、重言も重畳も多く使用される。本論文は、『紅楼夢』前八十回を言語資料として、その基式と重畳式の意味を分析したうえで、重畳式と基式の関係を検討し、コロケーション、文法意味、使用場面から基式(性質形容詞)と重畳式(状態形容詞)を比較し、個と類を抽象する。認知言語学の視点から、空間化の理論を応用し、基式の性質形容詞から重畳式の状態形容詞へのプロセスを説明し、話者の視点から性質形容詞の類と状態形容詞の個を述べる。

収録刊行物

  • 語学教育研究論叢

    語学教育研究論叢 40 55-69, 2023-03-01

    東京 : 大東文化大学語学教育研究所

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