1-4-32. 硫黄島の温泉水・湧水のラドン濃度と溶存イオン組成について

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タイトル別名
  • Radon concentration and dissolved ions in spring water from the Iwo-jima Island
  • 1-4-32. イオウジマ ノ オンセンスイ ユウスイ ノ ラドン ノウド ト ヨウゾン イオン ソセイ ニツイテ

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抄録

薩南諸島の島嶼は沈み込み帯の火山性と非火山性の島列から成り、この地質背景の差異は生物多様性にも一定の役割を果たしている。硫黄島は島全体に活発な噴気・熱水活動がみられ、陸上・海中至る所に温泉・湧水が分布する。海底温泉から噴出する水酸化鉄が堆積する環境は生命誕生の環境のアナログとして重要である。本研究では基礎データ収集のため、硫黄島の温泉・湧水の溶存イオンと水中ラドン濃度の測定を行なった。分析の結果、東温泉は酸性・含鉄−ナトリウム−硫酸塩・塩化物塩泉(低張性・酸性・高温泉)、長浜港海岸の湧水はナトリウム−塩化物塩泉(高張性・弱酸性・高温泉)であると考えられる。

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