構成能力に注目した短期間の訓練で模写が著しく改善した痙直型両麻痺児の一例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of a Spastic Diplegia Child whose Copying Ability Improved Remarkably by Short-term Training of Constructional Ability
  • コウセイ ノウリョク ニ チュウモク シタ タンキカン ノ クンレン デ モシャ ガ イチジルシク カイゼン シタ ケイチョクガタ リョウ マヒジ ノ イチレイ

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説明

近年, 脳性麻痺の痙直型両麻痺児に視知覚障害の合併があることが報告されるようになった。模写が困難であり, 視知覚障害が疑われた痙直型両麻痺児の作業療法を行ったので, その結果を報告する。新版K式発達検査及びフロスティック視知覚発達検査等による評価の結果では, 視覚及び形態知覚は良好だが, 空間知覚と構成能力に障害を認めた。模写困難の主要因として, 行為の障害である構成能力障害を疑い, 模写の改善のために体性感覚と視覚情報を組み合わせた感覚運動経験を重視した短期間の訓練を行った。その結果, 線の長さや方向, 位置関係が調整できるようになり, 模写及び書字能力が著しく改善した。

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