コナラ林黒ボク土壌における土壌水分センサの較正

書誌事項

タイトル別名
  • Calibration of soil moisture sensors for andosol in a konara oak (Quercus serrata) forest
  • コナラリン コク ボク ドジョウ ニ オケル ドジョウ スイブン センサ ノ コウセイ

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説明

中国山地中央部に位置するコナラ林(鳥取大学・蒜山の森)の土壌表層にある黒ボク土壌に対して, 土壌水分センサ(CS615, Campbell)の較正を行った. 較正用の土壌試料は, 2つの斜面(平方斜面と凹型斜面)において, それぞれ斜面下部から上部にかけて5地点で採取した. 採取深は, 地表面(リター層を除く)から深さ33cmまでであり, 円筒カラム(直径11cm, 長さ33cm)を用いてできる限り不攪乱に近い状態で採取した. 実験室において, 土壌試料へ注水した状態, 底面からの吸水によって飽和した状態, その後自由排水した状態, 及び絶乾した状態を作り出し, それぞれの状態でのセンサの出力値と試料の体積含水率の関係を調べた. その結果, 全ての地点においてセンサの出力値と体積含水率の関係は3次式で近似でき, 地点ごとに土壌水分センサの較正式を得ることができた. 今回用いたセンサは, 野外での長期使用が可能であるため, 斜面部位ごとの較正式は斜面スケールでの表層土壌水分モニタリングを行う上で重要な基礎情報となる.

収録刊行物

  • 広葉樹研究

    広葉樹研究 15 17-22, 2013-03-29

    鳥取大学農学部広葉樹開発実験室

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