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- 13セイキ ニホン ノ キコウ ヘンドウ ト ヒトゴコロ
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Abstract
論文(Article)
日本の12世紀~13世紀はあらゆる意味に於いて転換点、過渡期とも言うべき時期であっ た。それは政治・軍事史的にも経済史的に於いても言い得ることであったが、気候的には平安 海進期(ロットネスト海進期)が漸く終わりを迎えようとしていた「暑熱の時期」にも当たっ た。そうした中で未曽有の大被害を発生させた「寛喜の飢饉」は起きたのである。 本シリーズの初稿に於いて示した様に、(1)歌人藤原定家(ふじわらのさだいえ・ふじわら のていか)が自身の私日記である「明月記(めいげつき)」〔建久7年(1196)6月25日条〕 (2)に於いて示した「天」に関わる対空間認識である「天變頻示、凶事間聞」とする記述とは、 地上側に於ける騒然として乱れた状況が、「天」をして、特に「暑氣殊甚」とした異常気象を 発現させ、人々へ対して啓示・警告を行なっているとした思想であった。そこで、本稿では、「明 月記」と「吾妻鏡」とを主たる素材としながら、こうした過酷な気候変動に向かい合っていた 人々の様相に関して追究することとした。
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Journal
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- 新潟産業大学経済学部紀要
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新潟産業大学経済学部紀要 (63), 61-81, 2023-06-30
新潟産業大学経済学部
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050297039851568384
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- NII Book ID
- AN10492758
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- NDL BIB ID
- 033078416
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- ISSN
- 13411551
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- NDL