教員養成課程におけるICT教育に関する基礎的研究(第1報): アンケート調査結果の分析を中心に

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タイトル別名
  • Basic Study on ICT Instructional Strategies in Teacher Training Programs (1) : Focusing on the Results of a Questionnaire Survey

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説明

本研究の目的は、学校現場における児童生徒1人1台のデジタル端末の活用に関する実態調査を行い、小学校・中学校の教育現場で教師がとらえているICT教育の現状と課題を分析し、教員養成課程におけるICT教育の取り組みの方向性と在り方を明らかにすることである。本稿(第1報)では、学校現場におけるICTの活用に関するアンケート調査を通して、学校現場の教師がとらえているICT教育の現状と課題について分析し、以下の3点が明らかとなった。第一に、学校現場の教師にとって、ICT活用は児童生徒の学習の可能性の幅を広げるツールとなりうると捉えられている一方で、ICT活用にも限界があることやこれまでの授業づくりの問い直しが必要であると捉えていること。第二に、ICT活用の課題を吟味した上で授業づくりをするために、学校現場の教師が自立的・自律的にICTを活用できる指導力の必要性を捉えていること。第三に、ICTを活用した授業づくりをする上で、「どのような力を身につけさせたいか」「何のためにICTを活用するのか」「どのようにICTを活用するか」「児童生徒にどのようなスキルが必要となるか」「どのように情報モラルや情報リテラシーの学習に取り組むか」といった観点が、学びの原理的な問題にもアプローチする論点となりうることである。

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