利用者誘引型低遅延MaaS基盤のための経路利用得点算出方式の実装

抄録

近年注目されている Mobility as a Service(MaaS)は,Society5.0 における社会課題の解決に活用できる.MaaS の活用によって解決できる社会課題としては,ラストワンマイルの提供だけでなく,都市部における公共交通負担の低減,地方における交通過疎への対応,観光地での交通渋滞緩和と地域経済活性化などが考えられる.これらは安心生活につながる一方で,MaaS の効率性および利便性を低下させ,MaaS 普及の技術課題となっている.すなわち,社会課題解決につながる移動方法(移動手段や移動経路等)を即座に把握し,利用者がその移動方法を選択するように行動変容させる(誘引する)技術が確立されておらず,社会課題解決に向けた MaaS 基盤を実現できなかった.本研究では,移動方法(移動手段や移動経路等)のインセンティブとして利用できる MaaS マイルを提案し,利用者誘引型低遅延 MaaS 基盤を構築し,各プレーヤー(サービス提供者,利用者など)の利益を考慮した様々なケースで利用者誘引が可能な経路利用得点を算出するための MaaS マイル計算アルゴリズムの実装を実現する.

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