Bibliographic Information
- Other Title
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- ヨメイ ノ カチ
- The value of life expectancy
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Abstract
本稿は,いのちの価値あるいは余命の価値と年齢との関係を考察する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるコロナ病床不足,人工呼吸器などの医療機器不足,および発生当初のワクチン不足といった現実は,「希少な医療資源をだれに優先配分すべきか?」という切実な問題をわれわれに突き付けた。さらに,そのことはわれわれに年齢別のいのちの価値あるいは余命の価値をあらためて意識させることになった。本稿では,余命の価値をその残された生涯にわたる消費からの期待効用の現在価値と定義するとき,その余命の価値がとりわけ現役世代で最も高くなるケースが存在するかどうかを理論的に考察した。消費の成長率と利子率の大小に関係なく,余命の価値のピークが0歳と臨終との間に存在することが論証された。これはシミュレーション結果でも確認された。
Journal
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- 経済系:関東学院大学経済経営学会研究論集
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経済系:関東学院大学経済経営学会研究論集 288 83-96, 2023-09
関東学院大学経済経営学会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050297824958389376
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- NII Book ID
- AN00302437
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- ISSN
- 02870924
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- NDL BIB ID
- 033147595
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- NDL