Chew-Drawインタラクションの実現に向けた食事中の咀嚼音に基づくeat2picシステムの検討
説明
本稿では,先行研究で提案したイヤラブルデバイスを用いた食事中の音から食品推定と咀嚼検出をシステムへの組み込み例として,我々の研究グループで提案している eat2pic への適用を紹介する.従来の eat2pic システムでは,センサを搭載した箸からユーザが一口ずつ何をどれくらいのスピードで食べたかを自動追跡し,食行動の良し悪しをキャンバス上に描かれた絵を用いてリアルタイムの視覚的フィードバックを提供する.しかし,eat2pic のセンシングアプローチは,カメラと IMU を搭載した専用の箸型センサを使用する必要があるため,日常生活での利便性や社会全体への普及可能性という観点で課題が残っている.そこで本稿では,センシングアプローチとして市販のワイヤレスイヤホンを用いた手法を提案する.提案手法では,市販のワイヤレスイヤホンとスマートフォンのみで完結するため,従来の eat2pic と比較して普及可能性の観点で大きく優れており,ユーザの噛む動作に応じて絵を描くという新たなインタラクションを実現することが可能となる.最近ではワイヤレスイヤホンで音楽を聴きながら食事を行う人も増えてきているため,ごく自然な形でセンシングを行うことができる.
収録刊行物
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- 第31回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
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第31回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集 278-280, 2023-10-18
情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050297892124541184
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB