重症COVID-19患者への継続的なオンライン面会の提供が患者・家族ケアに有効であった一例

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タイトル別名
  • Experience of providing virtual family visits for a severe COVID-19 patient : A case report
  • ジュウショウ COVID-19 カンジャ エ ノ ケイゾクテキ ナ オンライン メンカイ ノ テイキョウ ガ カンジャ ・ カゾク ケア ニ ユウコウ デ アッタ イチレイ

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抄録

COVID-19患者は、感染管理上、対面での面会による患者・家族ケアが制限される。そのような状況の中、パンデミック初期において、重症COVID-19患者に継続したオンライン面会を実施し、患者・家族の精神面へのケア、退院支援へ繋ぐことができた症例を経験した。本症例を振り返り、オンライン面会の有効性と課題について文献的考察した。患者、家族は海外在住の外国人であり、日本語でのコミュニケーションが困難であった。オンライン面会は、対面面会に近い形でのコミュニケーションが可能となり、患者の精神面へのケア、せん妄の介入に繋がったと考えられる。また、オンライン面会とメールを使用した家族ケアの結果、家族のニードを満たすことができた。さらに、ICU入室中に、かかりつけ医を交えたオンライン面会を行い、医療者間も含めた情報提供の場を設けた。オンライン面会を実施したことで、制限された療養環境、パンデミック下においても、PICS、PICS-F予防に貢献した。

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信州大学医学部附属病院看護研究集録 49(1) : 20-22, (2022)

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