第一次世界大戦前にイランに輸入された東アジア産品の動向 : 中国産緑茶の輸入の盛衰を中心に

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タイトル別名
  • ダイイチジ セカイ タイセン マエ ニ イラン ニ ユニュウ サレタ ヒガシアジア サンピン ノ ドウコウ : チュウゴクサン リョクチャ ノ ユニュウ ノ セイスイ オ チュウシン ニ
  • Trends in East Asian products imported into Iran before World War I : the rise and fall of Chinese green tea imports

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抄録

第一次世界大戦以前に、東アジアからイランに輸入された品目は中国産緑茶を除きほとんど存在しなかった。そこで本稿では、第一次大戦以前に、ボンベイ経由でイランに輸出された緑茶貿易の実態についてイギリスの領事報告などを使って解明した。なお、中国産緑茶はイラン国内ではほとんど消費されず、ブハラなど中央アジア市場にヤズドやマシャッド経由でトランジット輸出された。1894-95年までは毎年10万£以上の輸出額があったものの、1895-96年になるとイラン経由での輸出は激減した。これは黒海とカスピ海の蒸気船網と中央アジアのロシアの鉄道網を使って中央アジアに輸出するルートに変わったからである。

収録刊行物

  • 東洋研究

    東洋研究 224 29-56, 2022-07-25

    大東文化大学東洋研究所

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