超高齢多死社会における「看取り」をめぐる制度・政策の動向 ―国際比較を通して―

書誌事項

タイトル別名
  • An overview of institutions and policies for “End-of-life support” in a super-aged and death-burdened society: Through international comparison

抄録

本研究は、医療、介護、葬儀、埋葬等の「死を迎えるときに必要な諸事を行うこと」 を「看取り」と定義し、この意味での「看取り」をめぐる制度・政策について国際比較を 行い、超高齢多死社会における「看取り」の制度・政策の方向性を明らかにすることを目 的とした。 「看取り」をめぐる制度・政策を概観した結果、諸外国では、死を迎える個人とその家族 等に対する支援やサービスが明確に規定され、法制化・制度化されているが、日本では、 議論や検討が進まず、支援やサービスが十分に整っていないことが明らかとなった。 超高齢多死社会では、高齢者の「看取り」における自己決定支援と意思尊重に対する制 度やサービス、「看取り」を行う家族等を直接的に支援する制度やサービス、そして、これ らを包括する「死の前後で途切れることなく・シームレスに、高齢者と家族等のそれぞれを 直接的に支援し得る制度・政策」が求められると考える。

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