明治維新の文学 : 山の大河小説の視点から

書誌事項

タイトル別名
  • Die Literatur der Meiji-Restauration
  • メイジ イシン ノ ブンガク : ヤマ ノ タイガ ショウセツ ノ シテン カラ

この論文をさがす

抄録

明治維新を扱った文学作品は数多いが,そのなかに「山の大河小説」とでも称すべき一連の長編小説がある。島崎藤村『夜明け前』,中里介山『大菩薩峠』,江馬修『山の民』の 3 作品である。これらの 3 作品の基本構造は異なり,『夜明け前』は本格的な歴史小説,『大菩薩峠』は大衆小説,そして『山の民』はプロレタリア小説に分類される。また,明治維新の小説といっても,対象とする時代には違いがある。さらに明治維新に対する向き合い方も大きく異なっている。しかしながら,これらの作品を読み解いていくと,重要な共通点に気づかざるを得ない。3 作品を読み比べるなかで,その相違点と共通点を具体的に考えてみることが重要である。

収録刊行物

  • 法学新報

    法学新報 128 (7-8), 603-629, 2022-02-28

    法学新報編集委員会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ