遠隔会議を用いた内視鏡ライブ配信への技術支援の評価

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タイトル別名
  • Evaluation of technical support for the broadcast of endoscopy live demonstration by videoconferencing
  • エンカク カイギ オ モチイタ ナイシキョウ ライブ ハイシン エ ノ ギジュツ シエン ノ ヒョウカ

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説明

遠隔会議を用いた内視鏡ライブ配信は教育コンテンツとして人気が高い。その技術的な配信手法の検討や実際の準備には一定の知識や技能が必要である一方、新たにライプ配信を企画する医療施設は十分な技術参照情報を得られないのが現状の課題である。本研究では内視鏡ライプ配信に必要となる技術面での負担を明らかにするべく、過去の支援内容およぴCOVID-19感染拡大前後での変化を評価する。2015年から2021年に行われた九州大学病院アジア遠隔医療開発センターによる内視鏡ライプ配信環境を持たない施設への技術支援を対象に、技術支援の件数、配信に用いたシステム、機材手配の内訳、技術支援者の現地立会いを年ことに計上した。さらに各データは2019年までと2020年以降で比較を行った。配信に用いたシステムは2019年まではハードウェア型だったものが2020年以降はすべてソフトウェア型に置き換わった。機材手配については2020年以降に配信端末、カメラ、音声機器が有意に減少した(p< 0.05)。また2020年以降は配信端末とカメラの手配が0件となった一方で、キャプチャーデバイスは全例で手配するようになった。技術支援者の立会いは、いずれの期間においても現地とオンラインの両方が見られた。全期間を通じて機材手配と技術支援者の立会いが見られたものの、COVID-19感染拡大以降に普及したソフトウェア型遠隔会議は内視鏡ライプ配信における技術面での負担の軽減が見込まれた。今後は熟錬の術者による手技の配信に留まらず、地方や海外の医療施設の術者がエキスパートから指導を受けるなど新しい活用方法を見出すことが期待できる。

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