地域資源の可視化と価値評価実践 ―マーケティングと管理会計における無形資産の価値評価に関する レビューに基づいて―

機関リポジトリ オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Visualizing Local Resources and Valuation Practices ―Based on a review of the Valuation of Intangible Assets in Marketing and Management Accounting―

抄録

現在、働き方改革は、テレワークを用いた効率的な働き方を導入するための制度設計の問題だけでは対応しきれない段階にある。本稿では、地域の課題を解決する上で、新たに地域資源を可視化させていく企業実践に注目する意義を検討する。企業実践で可視化される地域資源は、その地域の利益に直接的に関係のある有形の資産や、地域の住民との関係性という無形の資産も含まれる。また、無形資産としての地域資源を捉え直すために、マーケティング研究や会計学の先行研究を参照する。商品それ自体にだけ価値を認める従来の研究では、商品を購買する消費者の経験を含めたより広範囲の資産を捉える視座が欠けていた。そのため、マーケティング研究においては、無形資産としての財を捉えるためのパラダイムシフトが必要であった。会計学においては、本来は客観的には数値化し得ない無形資産を数値化し管理の対象とすることに伴う文化・社会的影響を検討するための先行研究をレビューする。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ