若年女性の月経随伴症状の対処とヘルスリテラシーの関連

  • 松原, 千晴
    京都府立医科大学大学院保健看護学研究科博士後期課程
  • 楠木, 泉
    京都府立医科大学大学院保健看護学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between management of menstrual symptoms and health literacy in young women

抄録

目的:女子大学生の月経随伴症状の対処とヘルスリテラシーの関連について明らかにすることである。 方法:A 大学看護学科2 年生80 名を対象に無記名自記式質問紙調査を実施した。質問紙は、個人属性、月経随伴症状と対処、月経困難症・低用量ピルの知識、ヘルスリテラシー尺度から構成した。分析は、記述統計、χ2 検定、Mann-Whitney U 検定および対応のないt 検定を行った。また、従属変数を対処の有無とした多重ロジスティクス回帰分析を行った。 結果:調査の結果、78 名の有効回答が得られた(回収率97.5%、有効回答率100%)。分析の結果、月経随伴症状ありは66 名(84.8%)で、下腹部痛56 名(71.8%)が最も多かった。対処に関連する要因として、月経随伴症状の有無(p < 0.01)、月経随伴症状の個数(p < 0.01)、ヘルスリテラシーの得点(p < 0.01)において有意な関連を認めた。また、対処行動には、月経随伴症状の個数(Odds Ration(OR):2.02,Confidence Interval(CI):1.02-4.00)、ヘルスリテラシー(Odds Ration(OR):1.25,Confidence Interval(CI):1.03-1.53)が影響していた。 考察:月経随伴症状の対処には、自覚する症状の有無や症状が複数であること、ヘルスリテラシーが影響していることが示唆された。

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