知的障害教育における「考える力」を大切にした教育実践(1)―高等部で考える生徒の「考える力」とは―

書誌事項

タイトル別名
  • Educational Practices that Value the Ability to Think in Education for Intellectual Disabilities (1) : What is the "thinking ability" for high school

抄録

紀要論文 / Departmental Bulletin Paper

本研究では,知的障害特別支援学校における「考える力」について,高等部での授業実践から見えてきた生徒の「考える姿」を整理していくことを通じて検討した。高等部の生徒が授業において見せるエピソードを複数の教師で見取り,学部内研究会で意見交換しながら,生徒の多様な「考える姿」を確認した。その結果,生徒は経験したことを基にして答えたり,行動したりする様子や教師や友達とのやりとりの中で,自分の考えや行動を変化させていく様子が「考える姿」として見いだされることが分かった。以上より,高等部における生徒の「考える力」とは,「状況の変化や周囲の状況に応じて,経験に基づいて想起,連想したり,予測や判断したりしながら,自分の行動をより良く切り換えていこうとする力」であると定義した。

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