話者間反復における制約の優位性に関する予備的考察 : 日本語自然会話を対象として

Web Site Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • A preliminary study on the domination of constraints in ‘repeating utterances’ between Speakers : targeting Japanese natural conversation
  • ワシャカン ハンプク ニオケル セイヤク ノ ユウイセイ ニ カンスル ヨビテキ コウサツ : ニホンゴ シゼン カイワ オ タイショウ トシテ

この論文をさがす

抄録

日本語の自然会話においては様々な反復現象が見られるが,中でもある話者の発話末尾文にある要素が次の話者の発話冒頭文に現れているような反復現象が観察される。本稿では,そのような会話における反復を「話者間反復」と呼ぶ。従来の研究では,話者間反復は「形態的な制約」「統語的な制約」「談話的な制約」によって,いくつかの候補から,最も多くの制約が満たされている要素が選ばれて起こることが分かった。しかし,それら3つ制約のうちどれが優位であるのかに関しては,未解明である。本稿では,話者間反復における制約の優位性について考察する。その結果,「形態的な制約の優位性が相対的に高い」ということを仮定する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ