飲料体験を拡張する充電不要な蓋型嗅覚インターフェースの実現に向けた基礎検討
抄録
エネルギーハーベスティング技術を活用したデバイスは,持続可能なIoTの未来に向けて大きな可能性を秘めている.最近では,日常生活で利用可能な様々な嗅覚インターフェースが開発されており,これらは私たちの生活に新たな次元をもたらす.我々の研究グループでは,飲料の甘さを香りで増幅させることで糖分摂取量を低減させる「Kaolid」という蓋型嗅覚インターフェースを開発した.このインターフェースは,口中香によって香り情報を提示し,味の満足度や甘さを大幅に増幅させる機能を持っている.しかし,これまでの「Kaolid」はバッテリーを電力源として使用しており,日常的な使用には定期的な充電が必要であった.そこで,本論文ではエネルギーハーベスティング技術を応用した充電不要な嗅覚インターフェースを提案する.この新しい設計では,デバイスを利用しない時間に太陽光を活用して必要な電力を蓄えることができる.これにより,システムの利便性が拡張され,日常的な使用がより容易になる.本研究では,異なるコンテキストで利用可能な充電不要な嗅覚インターフェースの開発において重要な一歩を踏み出すものである.
収録刊行物
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- 行動変容と社会システム vol.10
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行動変容と社会システム vol.10 2024 2024-03-02
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050299362553971072
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00232744/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB