中高年女性の腹圧性尿失禁における運動療法に関する文献レビュー

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  • Literature Review on Exercise Therapy for Middle-Aged Women with Stress Urinary Incontinence

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抄録

尿失禁は,多くの女性が体験し日常生活の質(Quality of life:QOL)に影響を及ぼしている.くしゃみ,咳などで尿が不随意に漏れる腹圧性尿失禁は女性の半数程度にみられ,その改善には骨盤底筋訓練(pelvic floor muscle training:PFMT)が非侵襲性であることから第一選択として推奨されている.しかし,尿失禁の改善率や持続性などの観点から,より効果的なトレーニング方法について検討が必要である.そこで今回,女性の腹圧性尿失禁における介入方法について文献レビューし,有効な運動療法について検討することを目的とした.方法は,PubMed,MEDLINE,医中誌 Web を用いて文献検索を行った.キーワードを「urinary incontinence, stress」and「pelvic floor muscle」and「transversusabdominis muscle」and「female」,和文は「腹圧性尿失禁」and「骨盤底筋」and「 腹 横 筋 」and「 女 性 」 と し た. そ の 結 果 最 終 的 に 5 文 献 が 抽 出 さ れ,PFMT のみならず,多種多様な運動を取り入れることでより効果を見出すために検討されていた.結果,中高年女性の腹圧性尿失禁,混合性尿失禁の運動療法として,PFMT を行なうと同時にウェイトトレーニング,姿勢調整,骨盤底筋群と腹横筋を同時に収縮する抵抗運動を加えたトレーニングの方が PFMT のみで実施するよりも治療効果が高いことが示唆された.

女性

腹圧性尿失禁

骨盤底筋

運動療法

文献レビュー

identifier:HO001800011777

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