移民背景をもつ子どもにとっての継承語教育の重要性-オーストラリア メルボルン市における調査をもとに-

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  • Significance of Heritage Language Education for Culturally, Linguistically Diverse Students: Based on a Research in Melbourne, Australia

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抄録

type:Article

本論文の目的は,オーストラリアのメルボルン市における移民を対象とした教育実践に焦点を当てて,現地での聞き取りや観察調査から得られた知見をもとに,日本の「移民」研究,なかでも日本生まれの第二世代を対象とした継承語教育実践への示唆を得ることである。2019 年に実施したメルボルン市での現地調査では,ホスト社会の移民言語に対する制度の充実と実践の蓄積が,移民の子ども自身やその保護者たちの継承語学習への動機を強く支えていることがわかった。一方で,移民の言語・文化の承認の重要性とともに,移民の権利として社会が言語教育の機会を保障する視点が後景化しているという課題も浮かび上がっている。

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