History and Making of History, Replacement of Personal History and Collective History : Haruki Murakami’s Long Essay Abandoning the Cat: When I Talk About My Father
-
- Yang, Bingjing
- 朝日大学経営学部経営学科
Bibliographic Information
- Other Title
-
- 歴史と歴史の生成、個人史と集団史の置き換え : 村上春樹長編エッセイ『猫を棄てる――父親に ついて語るとき』について
- レキシ ト レキシ ノ セイセイ 、 コジンシ ト シュウダンシ ノ オキカエ : ムラカミ ハルキ チョウヘン エッセイ 『 ネコ オ ステル : チチオヤ ニ ツイテ カタル トキ 』 ニ ツイテ
Search this article
Description
村上春樹の長編エッセイ『猫を棄てる』は大きな注目を集めたが、その理由は初めて自分の父親について語ったことと、父親の軍歴が詳細に記述されたからである。一方、先行研究を考察すれば、『猫を棄てる』をめぐる解読は、概ね「主体性」と「歴史」に分けられるが、エッセイの末尾に出た個人史と集団史の関係が看過できない。村上春樹は父親の生涯を詳細に描いただけでなく、親子関係にも触れ、エッセイの冒頭と末尾に2匹の猫も登場させた。村上春樹の父親の軍歴、村上の父子関係、さらに2匹の猫の象徴性と役割を考察すれば、『猫を棄てる』の主題は、歴史と歴史の生成、そして個人史と集団史の置き換えの仕組みだと言える。
Journal
-
- Asahi Business Review
-
Asahi Business Review 38 (1), 1-14, 2024-03-31
瑞穂 : 朝日大学経営学会
- Tweet
Keywords
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1050299550655089024
-
- NII Book ID
- AN10012342
-
- NDL BIB ID
- 033544998
-
- ISSN
- 09133712
-
- Text Lang
- ja
-
- Article Type
- departmental bulletin paper
-
- Data Source
-
- IRDB
- NDL