出生順位の視点から見た保護者の子育て観

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  • Parents' Views of Child Caring from the Perspective of Birth Order

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抄録

本研究の目的は,子育てをする保護者5人に対する半構造化面接法によるインタビュー調査を通じて,過去の子育て観によって育てられた現代の子育て世代はどのような子育て観を持っているのかについて,出生順位の視点から明らかにすることである。結果として、現代の子育て観がつくられた背景には,①育ってきた環境,②生き方やこだわり,③日常的な経験があることが推察された。また,幼児期から将来への期待の変化で見ると,過去の子育て観では第一子の男子のみ期待が高いまま変化がなかったが,現代の子育て観では,第一子のみ期待が高い幼児期から,将来的に見れば,きょうだい同士がお互いに支え合うような存在になってほしいと期待していた。現代の子育て観には出生順位による期待の差異はほとんどなく平等に期待されるようになったことが示唆された。

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