温州みかん果皮パウダーによる健康効果の検討

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  • Evaluation of health effects of the peel of Citrus unshiu in human

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抄録

type:Article

ヒトにおける長崎県産温州みかん果皮パウダーの継続摂取による健康効果を検討した。 20 代の健常成人女性7 名を対象に、長崎県産温州みかん果皮パウダー10g を10 日間摂取してもらった。 試験物質摂取前後の排便頻度および性状調査、体組成測定、腸内細菌叢解析ならびに血液検査を実施し、その効果を検討した。 試料摂取前後の体組成および血液成分は全ての項目で変化が認められなかった。排便頻度は試料摂取前と比較して摂取後に6 名が増加し、便性状は7 名中4 名に改善が認められた。腸内細菌叢は微生物群集構造の変化が認められたが、Bifidobacterium, ならびにLactobacillus の比率に変化はなく、プレバイオティクス効果は認められなかった。このことから排便状況の改善は、みかん果皮パウダーに含まれる食物繊維の保水性が便を軟らかくするとともに、便の重量および体積が増大することで排便の頻度が増加した結果であると考える。

identifier:http://reposit.sun.ac.jp/dspace/handle/10561/2028

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