油中ガス分析エキスパートシステムの開発

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タイトル別名
  • Development of Expert System for Dissolved Gas Analysis
  • ユチュウ ガス ブンセキ エキスパート システム ノ カイハツ

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抄録

油入電気機器の保守管理法として油中ガス分析が広く用いられており、運転中の変圧器等油入電気機器内部で異常が生じた場合、診断専門家がガスパターン法などで異常箇所を推定している。しかし、この方法では診断専門家の知識レベルにより診断結果が異なる可能性がある上に、膨大な診断件数が診断担当者に多大な労力をかけている。そこで、異常箇所特定の精度向上および診断担当者への労力低減を目指し、診断専門家の業務をコンピューターで自動化する油中ガス分析エキスパートシステム(以下工キスパートシステム)を開発した。エキスパートシステムには、従来の診断手法を自動化するための経験モデルと、異常箇所特定の精度向上のために開発した予測モデルの2種の知識ベースを組み込んでいる。経験モデルは診断専門家の知識・経験をもとにモデル化したものであり、従来の診断手法の模倣を行う。予測モデルは、新たに開発したファジィ決定木による異常箇所診断法をモデル化したものであり、80%以上の精度で異常箇所の特定が可能である。これらモデルをもとに、診断の自動化を行っている。開発したエキスパートシステムを使用することにより、油中ガス分析結果から異常箇所及びその確率が予測出来、従来の手法では困難であった定量的かつ客観的な診断が可能となった。

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