JSL中学生の多義動詞の意味・用法の知識と教科書におけるインプットの関係性 : BCCWJ「中納言」を用いて

HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • The Relationship Between JSL Students' Knowledge of Meanings of Polysemous Verbs and Frequency of Input from Textbooks : Using the BCCWJ "Chunagon"
  • JSL チュウガクセイ ノ タギドウシ ノ イミ ヨウホウ ノ チシキ ト キョウカショ ニ オケル インプット ノ カノウセイ BCCWJ チュウナゴン ヲ モチイテ
  • JSL中学生の多義同士の意味・用法の知識と教科書におけるインプットの関係性 : BCCWJ「中納言」を用いて

この論文をさがす

説明

研究論文

本研究は、多義動詞の意味・用法の違いを考慮した教科書分析を行い、日本語を第二言語とする(以下、JSL) 中学生の語彙力とインプットの関係性を明らかにすることを目的としたものである。調査1では、現代日本語書き言菓均衡コーパス(教科書サンプル)を用い、対象語6語の用法頻度を、教科・校種別に示した。その結果、学校教科書では、1) 必ずしも中心的な意味・用法が高頻度で使用されているとは限らないこと、2) 同語且つ同教科であっても、校種が変わると異なる意味・用法で使われる場合があること、3) 中学教科書で初出する意味・用法は、より抽象的であることが分かった。調査2では、池田(2017) の語彙力調査の結果をもとに、JSL中学生の用法別の正答率と頻度の関連性を検証した。インプットと語彙習得の正の関連性を認めるとともに、今後は、低頻度で抽象的な語や意味の習得をどのように支援すべきか、学習法・指導法についても検討していく必要がある。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ