バイリンガル環境にある幼児の文字概念認知と受容語彙の発達調査

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タイトル別名
  • A Study of Print Cognition and Receptive Vocabulary Development of Children Raised in a Bilingual Environment
  • バイリンガル カンキョウ ニ アル ヨウジ ノ モジ ガイネン ニンチ ト ジュヨウ ゴイ ノ ハッタツ チョウサ

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抄録

研究論文

本研究では、日本で日本語―英語のパイリンガル環境に育つ幼児と、日本語のみのモノリンガル環境に育つ幼児(4―6歳)を対象に、(1)メタ言語能力および(2)受容語彙量に関する調査をおこない、言語環境の異なるグループ聞に差異があるかどうかを検証した。メタ言語能力である文字の象徴概念認知の発達をみるMoving Word Task では両グループ間の結果に差は見られなかった。受容語彙の発達レベルをみる Peabody Picture Vocabulary Test では、パイリンガル環境グループ(N=29)の日本語のスコアがモノリンガル環境グループ(N=33)の日本語のスコアよりも有意に高いことが示された。パイリンガル環境に育つ子どもは言語の発達が遅れると言われることがあるが、本件はパイリンガル環境が受容語彙の発達を妨げていないことを示す例である。

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