項目間の対応関係を用いたXBRL財務報告書自動変換手法の提案

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タイトル別名
  • コウモクカン ノ タイオウ カンケイ ヲ モチイタ XBRL ザイム ホウコクショ ジドウ ヘンカン シュホウ ノ テイアン

抄録

近年、XBRLと呼ばれるXMLを基盤とした財務報告書のための記述言語が提案され、計算機上で財務情報を扱う標準的な枠組みに関する研究が進められている。財務報告書は企業の活動結果を外部に報告する際、一般に用いられる文書であり、文書のXBRL化によって財務情報の交換や分析作業のコストを削減することが可能となる。しかし、XBRL文書の作成作業は依然として人手に依存する要素が多いため、誤記や編集ミスによって財務報告書の信頼性が低下するという問題がある。そこで、本論文では、文書作成の効率化と信頼性の向上を目標として、既存のXBRL文書から異なる形式のXBRL文書へ自動的に変換する手法を提案する。本手法では、XBRL文書に記述されている項目の対応関係を定義することでXBRL文書の自動変換を実現する。また、各対応関係については、条件節やデータ加工式を付加することが可能である。これによって、データ抽出や表の再構成といった柔軟な変換を行うことができる。さらに、本手法を用いたXBRL文書間の自動変換ツールを試作し、適用実験を行った。その結果、本ツールを用いることにより、信頼性の高い財務報告書作成を効率的に行うことを確認した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050299693926815104
  • NII論文ID
    120005555755
  • HANDLE
    11094/51279
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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