在日中国人児童のウェルビーイングに関する研究 : 日本語能力に焦点を当てて
Bibliographic Information
- Other Title
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- How Japanese Language Proficiency Effects Psychological Well-Being in Chinese Children Residing in Japan
Abstract
昨今我が国では日本語指導が必要な中国語を母国語とする児童が増加している。中国人の子どもが経験する心理的ウェルビーイングの向上は日本社会に適応するための重要な要因であることが予測されることから、ウェルビーイングと日本語能力との関連性を明らかにすることを本研究の目的とした。在日中国人小学生 1 年生から 6 年生 120 名を対象として Kid-KINDL を参照したウェルビーイングや日本語能力などを測定する質問紙を作成し、調査を実施した。性別と学年別および「身体的健康」「精神的健康」「自尊感情」「家族」「友人関係」「学校生活」「ウェルビーイング」の 7 つの変量の差異分析を行ったところ、性差および学年別で有意差は見られなかった。一方、日本語能力とウェルビーイングに関連する 7 つの変量との差異分析を行ったところ、関連差は見られなかったものの、日本語の勉強を進められた経験があるなど日本語能力に問題のある子どもは精神的健康の得点が低く、間接的に一部の子どものウェルビーイングに影響を与えていることがわかった。
Journal
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- Kokushikan Journal of Human Sciences
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Kokushikan Journal of Human Sciences 5 31-44, 2024-02-29
国士舘大学大学院人文科学研究科編集委員会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050299760181424128
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- ISSN
- 24355690
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB