経過観察中に増大した肝細胞癌境界病変の一例

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64歳女.平成元年5月よりB型肝硬変で外来通院していた.平成3年7月に施行した腹部CT検査で肝右葉後上区域(S7)に径12mmの低吸収域を認めた.肝細胞癌境界病変(境界病変)として定期的にUS, CT, MRIを施行したが,平成7年2月に施行したCTで径27mmと腫瘍が増大した為,3月に精査目的で入院した.CT-APでは病変部に一致して門脈血流の低下を認め,肝腫瘍生検では僅かに細胞密度の増加を伴う脂肪沈着の強い境界病変と考えられる.径が27mmと大きい点,増大傾向にある点,及びCT-APの所見を総合すると高分化肝癌の合併も否定できず治療の適応とし

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