「分析者は傷つくことに対してお金を支払われる」ということばをめぐる省察—心理臨床家養成教育の中で考えること—

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  • 「分析者は傷つくことに対してお金を支払われる」ということばをめぐる省察 : 心理臨床家養成教育の中で考えること
  • 「 ブンセキシャ ワ キズツク コトニ タイシテ オカネ オ シハラワレル 」 ト イウ コトバ オ メグル セイサツ : シンリ リンショウカ ヨウセイ キョウイク ノ ナカ デ カンガエル コト

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抄録

心理臨床家が傷つくこととお金という2つの観点から、心理療法や心理臨床家のあり方、教育などについて考察した。心理臨床家には、心理療法をとおしての傷つき、実人生での傷つき、教育・訓練の中での傷つきがある。だが、傷つきを手がかりにクライエント理解が深まり、傷つきから回復する過程が心理臨床家を成長させる。そのため、傷つきに対する耐性やレジリエンス、反脆弱性が心理臨床家には求められる。また面接料金などのお金は、心理療法に現実検討をもたらす。クライエントが限られた人生の中の時間とお金と労力を費やして自分自身へと向き合う姿に触れることが、心理臨床家の傷つきに意味を付与し、回復を促すものとなる。

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