生活科・総合的学習の体験活動における豊かな学びの指導原理の研究―探究活動における「生成の体験」の考察を通して―

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タイトル別名
  • セイカツカ ・ ソウゴウテキ ガクシュウ ノ タイケン カツドウ ニ オケル ユタカ ナ マナビ ノ シドウ ゲンリ ノ ケンキュウ : タンキュウ カツドウ ニ オケル 「 セイセイ ノ タイケン 」 ノ コウサツ オ トオシテ
  • A Study of Guiding Principle to Abundant Learning of Experience Activities in Living Environment Studies and Integrated Studies - Through Consideration Becoming Experience in Inquiry Based Learning -

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抄録

拙稿「『生成の体験』による生活科及び総合的学習の豊かな学び(Ⅰ)」1)「『生成の体験』による生活科及び総合的学習の豊かな学び(Ⅱ)」2)において、野外遊び・飼育・栽培実践及び地域や人々と関わる実践の考察を通して、生活科や総合的な学習の時間(以後「総合的学習」と称す)の体験活動における「生成の体験」そのものが「豊かな学び」であるとともに、「生成の体験」は「表現と統合の学び」や「思考と探究の学び」という「豊かな学び」を生み出す可能性があることを明らかにした。筆者はかつて「ヤギを飼う暮らし作り」の教育実践をデユーイの「経験概念」と「思考論」に照らして考察し、「体験」が「質の高まった経験」となる過程が「探究」であり、「豊かな学び」であると考究した3)。本研究では、同様の「ヤギを飼う暮らし作り」の探究活動を、矢野智司の「メデイア身体論」に照らして再考察し、探究活動の折々に「生成の体験」が起きていること、様々な「メデイア」によって「豊かな学び」が促されていることを解明した。そして「生成の体験」が基盤となり、「表現と統合の学び」や「思考と探究の学び」が生じ、さらに新たな「生成の体験」が生まれ、学びがより広がり深まり「豊かな学び」になることを証明し、これらに基づいて体験活動における豊かな学びの指導原理を構想した。

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