美術は見る者の脳にある-ピカソの作品を心理学的・神経科学的に解読する-

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  • ビジュツ ワ ミル モノ ノ ノウ ニ アル : ピカソ ノ サクヒン オ シンリガクテキ ・ シンケイ カガクテキ ニ カイドク スル

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抄録

人間は眼ではなく「心の働き」でモノを見ている。このことは美術作品に対しても同様である。神経生物学者のセミール・ゼキ(Semir Zeki)は、美術とは「恒常性の追求」であり、その過程において、多くが捨て去られ、本質が選択される画家の心の働き、すなわち、「視覚脳の機能」が反映されたものと解釈している(Zeki, 1999 河内訳 2002)。ピカソはどのようにしてこの目的を達成しようと試みたのだろうか。本講演では、ピカソの作品にまつわる心理学研究を紹介しながら、ピカソの作品に対するゼキの神経科学的解釈について説明する。

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