ガラス加工業務と技術の属人化 : 今後の技術職員の在り方を模索する

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抄録

九州大学理学部附属工場は金属や樹脂などに機械加工を施し研究や実験に使用する装置の製作をすることを主業務としている。理化学ガラス加工業務は職員の定年退職に伴って技能の伝承が途絶えたが数年をかけて業務を再興した背景がある。再興に伴った労力や関係者の尽力は計り知れないものがあり決して楽なものではなかったが現状はある程度軌道に乗っており、とりあえずは成功といえる程度の活動は行えている。しかし、その裏に新たに『属人化』という問題が発生し、頭を悩ませている。属人化の問題は本学のガラス加工業務だけではなく、専門人材である技術職員の業務には切っても切れない関係にある。高等教育機関の技術職員として、技術および業務の属人化は専門性の高さゆえ、ある程度は仕方のない部分でもあり、あるべき姿とも言えるかもしれないが今後の技術職員が抱える『人員、予算の削減、業務の多様化』という問題を考慮すると属人化のデメリットは大きい。技術職員共通の課題である『属人化』を筆者のガラス加工業務を例に挙げ、どのように向き合っていくべきかを模索することを本発表の目的とする。

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  • CRID
    1050299826885140480
  • HANDLE
    2324/7171756
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB

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