小児病棟において発達障害の特性をもつ児に入院生活中の看護援助をする看護師の困難の状況と影響要因

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  • Difficulties Experienced by Pediatric Ward Nurses and the Underlying Factors in Caring for Children with Characteristics of Developmental Disorders

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抄録

本研究では、小児病棟の看護師が、発達障害の特性をもつ児に入院生活中の看護援助をする上での困難の状況と影響 要因を明らかにした。小児病棟で発達障害の特性をもつ児を受けもった経験のある3 年目以上の看護師に面接を行い、 困難の状況に関する内容を抽出しカテゴリー化した。看護師には《児の気持ちや特性を捉えることが難しい》ことや ≪親との協働が難しい≫ことから、入院生活中の看護援助をする上で≪発達障害の特性に合わせた援助方法が見出せな い≫という困難の状況があった。 これらの影響要因には、《 看護師の経験の不足や知識活用の難しさ》《病棟の体制が整っていないと感じる》《看護師の 意欲が減退してしまう》があった。 看護師への支援として、発達障害の特性をもつ児と親について十分なアセスメントができるような教育的支援を行い、 多職種と協働する病棟の体制を整備していくことで、親子がより安心して入院生活を送ることができると考える。

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