高校英文法の参考書に望むこと―助動詞 shall と should の記載内容について―

抄録

本稿では,鴇﨑(2022)で示した,高校英文法の参考書には,仮定法の帰結節では1 人 称主語の場合にshould がwould と同義で用いられることがある,shall には「単純未来」 の用法がある,shall の過去形はshould である,という3 点を記載して,学習者が受容の 知識として活用できるようにして欲しい,という提言の妥当性を検証するために,高校英 文法の参考書12 冊の記載内容を調査した。その結果,高校生を主対象とした英文法の参 考書6 冊では,高校生から英語教員まで幅広い層を対象とした本格的な英文法の参考書6 冊と比較すると,上述の3 点の記載率が低下する傾向にあり,特に,shall には「単純未 来」の用法があるという点の記載率の低下が著しいことが分かり,改めて鴇﨑(2022)の 提言を筆者の提言とした。

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