特別支援教育が必要な在日ブラジル人・ペルー人の アセスメントに関する研究 −グッドイナフ人物画知能検査(DAM)を用いて−

抄録

本研究は、在日ブラジル人・ペルー人を対象にグッドイナフ人物画知能検査(DAM)を実施し、在日ブラジル人・ペルー人児童の持つ問題が、知能発達の問題なのかについて実態を明らかにした。その結果、 DAM で導出された発達月齢(精神年齢)と生活月齢の間には 62.5%の事例で1歳以上の遅れが認められ、動作性知能の低さが明らかとなった。外国人児童の問題の1つに、知的な問題も含む発達の問題があることが明らかとなった。今後、日本で増加が見込まれている外国人児童に対する、また日本人児童も含めたインクルーシブ教育の具現化のためには、現在始まっている「特別の教育課程」での日本語指導に加えて、子どもの発達も見据えた手厚い対応が必要であろう。

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