新型コロナウイルス感染症の感染拡大が大学生の「ながら食べ」習慣に与えた影響とスマートフォンを用いた「ながら食べ」が食欲および摂食量に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of the COVID-19 pandemic on distracted eating among university students and the effect of mealtime smartphone use on appetite and snack consumption
  • シンガタ コロナ ウイルス カンセンショウ ノ カンセン カクダイ ガ ダイガクセイ ノ 「ナガラタベ」 シュウカン ニ アタエタ エイキョウ ト スマートフォン オ モチイタ 「ナガラタベ」 ガ ショクヨク オヨビ セッショクリョウ ニ アタエル エイキョウ

抄録

目的:本研究の目的は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が大学生の「ながら食べ」を中心とした食習慣に与えた影響について調査すること(研究1)、および、食事中のスマートフォンの使用方法の違いが食欲および摂食量に与える影響を調査すること(研究2)であった。 方法:研究1では、COVID-19感染拡大前(2019年)、感染拡大下(2020年)、および現在(2023年)の共食の頻度および「ながら食べ」の頻度について、アンケート調査を実施した。研究2では、スマートフォンを用いた動画視聴中(動画試行)およびスマートフォン操作中(操作試行)に軽食を摂取した際の食欲、摂食量、エネルギー摂取量を評価した。 結果:研究1において、2019年と比較して、2020年では共食の頻度が低下し、「ながら食べ」の頻度が増加していた。また、2023年の共食の頻度は2019年に近い値であったが、「ながら食べ」の頻度は2020年と同程度であった。研究2において、食欲、摂食量、エネルギー摂取量に、試行間の有意な差は見られなかった。動画試行では満腹感・空腹感の変化とエネルギー摂取量に有意な相関関係がみられたが、操作試行ではみられなかった。 結論:COVID-19感染拡大を機に増加した「ながら食べ」の習慣が、2023年においても持続している可能性が示唆された。また、スマートフォンの使用方法の違いが食欲や摂食量に異なる影響を与える可能性が示唆された。

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