中山間地域の子どもの健康課題に関する大学保健師による事業創出の展開過程

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抄録

本稿では、中山間地域の子どもの健康課題に関する新見公立大学地域共生推進センター保健師(以下、保健師とする)による事業創出に焦点をあて、地域における母子保健活動と就学前後の子どもの関係機関との連携の必要性の成果、今後の課題を明らかにすることを目的とした。地域関係機関でのグループワークを重ね、住民のニーズに基づいた取り組みに近づくために関係者交流会を開催したことが、ニーズ課題に基づく事業創出を展開し、新見市の子どものビジョンを共有できる場になったと考えられる。近年の課題である不登校や学校への不適応等の予防となる「切れ目のない支援」を行うには、地域保健と学校保健の連携・協力の強化や医療をも含めた連携のシステム化を図った活動強化が求められる。今後もまちづくりに新見公立大学の持つ専門的な知見や人材を活用し、本市の活性化や課題解決を図る取り組みが必要であると考えられる。

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