中山間地域の医療福祉関係者が捉える食支援の困難さに関する研究 −食事介助実技セミナー受講者のアンケート調査から−

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抄録

本研究では、2023年4月に開催した「第1回 NiU-KTSMプロジェクト 摂食嚥下障害者への食事介助実技セミナー」の受講者に実施後のアンケート調査を行い、中山間地域である新見地域の医療福祉関係者が捉えている食支援への困難さと課題を明らかにすることを目的とした。研究対象は講義受講後の調査用紙48枚(有効回答率84.2%)、技術演習受講後の調査用紙32枚 (有効回答率91.4%)とし、結果、介助者は食事介助に対し、【誤嚥の判断や対処】【適切なポジショニング】【適切な食形態】【介助者の経験不足】などの不安を抱いており、【認知症で意思疎通が難しい方への食事介助】【経口栄養摂取移行に関する食支援の体制不備】などに困難感を感じていることが明らかとなった。これらのことから、座学では習得しづらい食事介助技術に関する実践力を磨くために、食支援に関わるすべての支援者に対し、知識、技術、評価など食支援に関する包括的な支援スキル向上のための研修や実技セミナーの必要性が示唆された。

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