ベイジアンネットワークによる動物殺害犯罪の犯人像推定

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  • Offender profiling for animal killing cases using Bayesian Networks
  • ベイジアンネットワーク ニ ヨル ドウブツ サツガイ ハンザイ ノ ハンニンゾウ スイテイ

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抄録

本研究は,実務における犯罪者プロファイリングを想定し,動物殺害犯罪に関するベイジアンネットワーク(BN)モデルを用いた犯人像推定の妥当性を検討することを目的とした。BNモデルとは,非循環有向グラフ(DAG,Directed Acyclic Graph)と確率(条件付き確率など)で定義されるグラフィカルモデルの一種である。第一のステップとして,動物殺害犯による事件情報を学習用データとしてモデルを自動構築した。構築したBNモデルによると,動物殺害犯の「年齢層」が「人数」との関連を示し,「人数」が「被害動物(猫)」あるいは「(猫や犬を除く)その他の動物)」との関連を示した。さらには,「被害動物(猫)」が「遺棄場所(公園)」とリンクした。第二ステップの1個抜き交差検証(LOOCV)を実施した結果,成人に関する適合率で95. 8%,未成年に関する適合率で80. 0%であった。以上から,本BNモデルは,実務の犯人像推定に応用できうることを示した。

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