看護学士課程におけるセクシュアリティ教育の現状と課題―母性看護学概論の教科書の項目調査を通して―

書誌事項

タイトル別名
  • Status and Issues of Sexuality Education in the Nursing Bachelor’s Program―Textbook Item Survey for Introduction to Maternal Nursing―
  • カンゴ ガクシ カテイ ニ オケル セクシュアリティ キョウイク ノ ゲンジョウ ト カダイ : ボセイ カンゴガク ガイロン ノ キョウカショ ノ コウモク チョウサ オ トオシテ

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抄録

《目的》母性看護学概論の教科書のセクシュアリティ、ジェンダーに関する項目を調査し、男女共同参画を推進するわが国における看護学士課程のセクシュアリティ教育の現状と課題を考察する。 《方法》2023年8月時点で入手可能な国内の母性看護学概論の教科書6冊について、セクシュアリティ、ジェンダーに関する項目を調査した。 《結果》分析対象すべての教科書において、母性看護の基本概念としてセクシュアリティやジェンダーに関する項目が説明されていた。ドメスティック・バイオレンスや性暴力については、母性看護学の主たる対象者である女性を被害者とした看護の実践として説明されていた。 《結論》母性看護学概論でセクシュアリティについて学修することで一部の知識獲得は期待できるが、内容によっては領域の特性により学生の理解に偏りを生じる可能性があった。人を全人的に捉える能力や看護実践能力を育成するという観点から、4年間の中で系統的な教育が必要であることが示唆された。

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