日本における親子相互交流療法(Parent-Child Interaction Therapy : PCIT)の効果に関する文献展望

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  • The literature-based perspective on the effectiveness of Parent-Child Interaction Therapy in Japan

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抄録

日本における親子相互交流療法(Parent-Child Interaction Therapy : PCIT)の効果研究をレビューした結果,①日本においても子どもの問題行動の改善と養育者の育児困難感の改善に対する効果が認められること,②PCIT の養育スキルのうち前半の介入段階で獲得する親子の関係を深める上で行うべきスキルに比べて,後半で獲得するしつけのスキルについての考察が少ないこと,③子どもの行動の変化は質問紙によって測定されており,子どもの行動変化や親子の関係性の変化は質的な報告にとどまっていること等が明らかになった。今後は介入段階別の効果や直接観察に基づく親子の相互作用の変化についての研究が必要であると考えられる。

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