日本語上級学習者の正確で潤沢な敬意表現使用はポライトネス評価につながったか

HANDLE オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Dose Japanese advanced learners’ accurate and ample use of polite expressions lead to polite evaluation?

抄録

本稿では、Ehlich(1992,2005)のポライトネス概念における社会的評価の必要性をよりどころに、日本語学習者がどのように敬意表現を使用し、またそれがどのように評価されるかを検討した。データは14名の学習者が参加する日本語上級授業でのインタビュー活動で、4名の日本人母語話者と小グループに分かれての活動の録音である。始めに、学習者が使用する敬意表現使用を分析し、インタビュー参加者と外部評価者による各学生の丁寧さなどの評価を比較した。その結果、学習者は自らの敬語使用に対して不足を感じているものの、彼らの敬意表現使用の正確さや量のみが母語話者の丁寧さの評価に直接つながるわけではないことが明らかになった。参加者以外の評価者調査から、ある言語表現や活動についての評価が多様である可能性が明らかであるため、今後、より多くの外部評価者による調査が必要である。また、ポライトネス構築のための日本語学習においては、丁寧さにつながる要素も、敬意表現と共に学ぶことが肝要であると思われる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050300147293469568
  • HANDLE
    2115/92233
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB

問題の指摘

ページトップへ