サッカー観戦にみるファン行動の分析 超高関与者の移動行動について

書誌事項

タイトル別名
  • サッカー カンセン ニ ミル ファン コウドウ ノ ブンセキ チョウ コウカンヨシャ ノ イドウ コウドウ ニツイテ
  • An analysis of the enthusiastic football fan behavior How J.League fans choose and change their destinations on tour

この論文をさがす

説明

本研究は,昨今増え続ける超高関与消費に着目し,その例として日本の国内プロサッカーリーグであるJリーグファンの行動について,移動行動に着目し分析を行ったものである。観戦理由やその意義等について,スタジアムで観戦を行うファンに調査を行った結果,移動行動に関わる因子を含む4つの因子が抽出された。これらの因子を独立変数とし,先行研究より導いた超高関与状態を示す設問(チームを応援することは私の生活の中で,何にもかえがたいことだ)を,従属変数とした重回帰分析を実施した。その結果,移動因子(観戦のための移動に対する意識・行動)は,平均観戦回数/年が5回以上の場合に有意になることがわかった。その他有意となった因子には,平均観戦回数/年に関わらず,自己確認因子(チームを応援を通じた自己の内的評価)や,平均観戦回数3~8回/年の場合の他者承認因子(チーを応援を通じた他者からの承認)があげられる。Jリーグ各クラブにとっては,観戦のための移動を増やすことは経営基盤強化につながる。また,スタジアムがある地域にとっては,応援を目的としたファンの来訪は,地域活性化のチャンスにもなると考えられる。そのため,地域においては,Jリーグ各クラブとも連携したスタジアムでの観戦意図や再訪意図を促進するような仕掛けの検討が必要である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ