徳島県那賀川のダム湖群に生息するアユの遺伝的多様性と由来

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タイトル別名
  • トクシマケン ナカガワ ノ ダムコグン ニ セイソク スル アユ ノ イデンテキ タヨウセイ ト ユライ

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説明

徳島県那賀川には3つの貯水ダムが連続して設置され(下流より川口,長安口ダム,小見野々ダム),複数の種苗が放流されている。本研究では,集団解析に有効なマイクロサテライトDNA多型により,那賀川のダム湖群に生息しているアユの由来を解明し,適切な資源管理に資することを目的とした。判別の結果,一部を除き放流されている人工種苗の多くは海産由来であったが,それぞれの種苗間の多くでは遺伝的異質性が確認された。那賀川のダム湖群で採捕されたアユ仔魚と幼魚は海産由来であり,ダム下流の那賀川の天然種苗とは異質性が確認されなかった。一方,2018年10月末に小見野々ダム上流で採捕された仔魚については,特定の人工種苗と似た集団構造が確認された。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 71 (2), 87-98, 2023-06

    津 : 日本水産増殖学会

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