茂吉の考古学 : ガリ版歌集『遠遊〈非賣品〉』を追う

書誌事項

タイトル別名
  • モキチ ノ コウコガク : ガリバン カシュウ 『 エンユウ 〈 ヒバイヒン 〉 』 オ オウ
  • The archaeology of Mokichi Saito

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説明

斎藤茂吉が、欧州留学中「大正11~13年」の出来事を日記風に詠んだ歌集『遠遊』・『遍歴』を、読者は通例、「大正11~13年』(41~43歳)に詠んだと思う。茂吉「壮年」の作とみる。茂吉の息子 斎藤宗吉=北杜夫(『壮年茂吉「つゆじも」~「ともしび」時代』1993年 岩波書店)も、斎藤茂吉記念館も同様である。同歌集の出版は「昭和22年・23年」(66~67歳)。従って、留学と出版の間に約25年の隔たりがある。本稿では、灼熱の夏が去った秋の一夜、茂吉の歌集・日記・書簡等を垣間見つつ、『遠遊』出版の経緯を追う。

収録刊行物

  • 文化財学報

    文化財学報 (29), 1-15, 2011-03-01

    奈良大学文学部文化財学科

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