小さな自然再生から川の営みを探る : 人と自然が共生する川づくりの作法とは

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  • チイサナ シゼン サイセイ カラ カワ ノ イトナミ オ サグル : ヒト ト シゼン ガ キョウセイ スル カワズクリ ノ サホウ トワ

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地域が望む河川本来の姿に保全・再生し,それを将来に継承していくためには,行政主導によるトップダウンの取組,そして地域の市民によるボトムアップの両取組が必要である。「自己調達できる資金規模」,「多様な主体による参画と協働が可能」,「修復と撤去が容易」の3条件を満たす活動として定義される「小さな自然再生」は,ボトムアップによる川づくりの取組として全国に拡がってきた。手づくり魚道,産卵場や水際の造成,瀬淵や蛇行づくり等の小さな自然再生の実践では,変動する川の営みに適応した軌道修正できる手づくりの技術が適用される。川の営力と人力の協働修復作業ともいえる小さな自然再生による見試しは,川の営みを探り,それに適応する技術を高める行為そのものであり,人と自然が共生する川づくりの作法を学ぶ機会となる。

Journal

  • 水利科学

    水利科学 66 (6), 43-63, 2023-02

    東京 : 日本治山治水協会

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