災害伝承碑紹介動画の制作と防災学習における活用について

書誌事項

タイトル別名
  • サイガイ デンショウヒ ショウカイ ドウガ ノ セイサク ト ボウサイ ガクシュウ ニ オケル カツヨウ ニ ツイテ

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説明

平成23(2011)年の東日本大震災や紀伊半島大水害を契機に防災教育の重要性が強く認識され,正しい知識と理解及び避難行動に関する教育が始まっている。特に小学生は将来防災の担い手となるため,和歌山県土砂災害啓発センターでは防災学習に積極的に取り組み,地域の特性を取り入れた教材作りを行っている。さて,和歌山県では過去に歴史的な大規模土砂災害が繰り返し発生し,各地には石碑等の災害伝承碑や災害記録が残っている。一方で,西日本豪雨で大きな被害を出したある地域では,関心を持って碑文を読んでいなかったという住民の声が聞かれるなど,災害伝承碑等が十分に活かされていないのが現状である。過去の災害を風化させることなく後世に伝えることで,過去の災害から学び備え,防災学習をはじめとする地域の防災力を高めることが重要であると考える。そこで,和歌山県PRキャラクターである「きいちゃん」を用いた災害伝承碑等を紹介する動画を制作し,過去の災害を知る動機付けとすることで,防災学習をはじめとする地域の防災力を高める方法について検討したので報告する。

収録刊行物

  • 水利科学

    水利科学 67 (2), 99-111, 2023-06

    東京 : 日本治山治水協会

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